今季リーグ・アンで最下位に沈むなどチームは絶不調だが、ウナヒ個人は好調を維持してカタールワールドカップに臨んでいる。

 身体の線こそ細いが、後ろにDFを背負った状態でも難なく反転し、ドリブルで打開するなど、テクニックは抜群だ。それでいて90分間落ちない運動量の持ち主であり、常にサボらず、危険なスペースを埋め続けてくれる。所属クラブではサイドで起用されることもあるが、モロッコ代表ではインサイドハーフのレギュラーに定着しているため、自身の持ち味を最大限に発揮できるポジションでのプレーが続いている。

 今大会では全4試合で先発出場するなど、22歳にして絶対的な地位を確立している。特にそのパフォーマンスが際立っていたのがPK戦までもつれたスペイン代表との決勝トーナメント1回戦だ。この試合で先発フル出場したウナヒは相手にボールを持たれる時間が長い中でも危険なスペースを埋め続けてペドリらに自由を与えなかった。PK戦で1本もPKを決められなかった守護神ボノがベスト8進出の最大の立役者だが、相手に自由を与えなかったウナヒも勝利に貢献した“影のヒーロー“である。

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