「小さくてプロは無理」を覆したメルテンス。マラドーナ、メッシにも共通する小柄な選手のアドバンテージ
ベルギー代表のFWドリース・メルテンスはかつて、「小さすぎる」という理由でクラブを放出された過去があります。しかし、現在はセリアAのSSCナポリで”偽9番”として得点を量産し、ベルギー代表でも欠かせない選手にまで成長を遂げています。なぜメルテンスは「小さくてプロは無理」という偏見を覆すことができたのでしょうか。その理由は小柄な選手ならではのアドバンテージに秘密がありました。
「小さすぎる」という理由でクラブから放出された
身長169センチ。 10歳でアンデルレヒトにスカウトされて下部組織で5年間プレーしたが「小さすぎる」という理由で放出された。次のヘントでも「プロでやれるフィジカルがない」として3部リーグのエンドラハト・アールストへ。そこで年間最優秀選手賞に選出される活躍でオランダのAGOVV(2部リーグ)へ移籍した。
アンデルレヒトでもヘントでもドリース・メルテンスのテクニックとセンスは認められていた。しかし体が小さいために「プロでやれない」と見切りをつけられた。実はこれ、スタープレーヤーの伝記に非常によく出てくる話である。そもそも歴代のスーパースターに長身選手はむしろ少ない。
ペレは171センチ、フェレンツ・プスカシュ172センチ、ディエゴ・マラドーナは165センチ、リオネル・メッシ170センチ。1997年のバロンドール受賞者であるアラン・シモンセンは165センチだった。少なくてもアタッカーに関しては小さい選手のほうが有利といっていいぐらいなのだ。
空中戦を除けばボールは下にある。技術と俊敏性のほうが決定的で、身長の高さにはほとんど優位性がない。フィジカルコンタクトは大きな選手のほうが有利だが、体を当てられる前にすり抜けるか、体幹の強さで対抗すれば体格の差はカバーできる。