EURO2020決勝トーナメント1回戦が28日に行われ、クロアチア代表とスペイン代表が対戦した。

 2018年ワールドカップ準優勝のクロアチアと2大会ぶりの欧州制覇を狙うスペインが激突。お互いグループステージでは苦戦を強いられ、ともに最終節で初勝利を収めてクロアチアはグループDを、スペインはグループEをそれぞれ2位で突破した。

 クロアチアは、新型コロナウイルス陽性で離脱したイヴァン・ペリシッチと累積警告で出場停止となったデヤン・ロヴレンの主力2名が不在。代わりにアンテ・レビッチとドゥイェ・チャレタ・ツァルがスタメンに名を連ねた。

 スペインも前試合からスタメンを2名変更し、ジョルディ・アルバとジェラール・モレノに代えて、ホセ・ルイス・ガヤとフェラン・トーレスが先発出場。なお、18歳215日で先発したペドリは、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏が2004年に記録した18歳244日を抜いて、EURO決勝トーナメントで最年少先発出場を果たした。
試合はスペインが立ち上がりからボールを支配して優位に進めていたが、思わぬ形でスコアが動いた。20分、センターサークル付近のペドリがバックパスを送ると、右足でトラップしようとしたGKウナイ・シモンがまさかの後逸。ボールはそのままゴールに吸い込まれて痛恨のオウンゴールでクロアチアに先制点を献上した。

 それでもスペインは前半のうちに反撃が実る。38分、ガヤがエリア左からシュートを放つと、これはGKドミニク・リヴァコヴィッチにセーブされる。だが、エリア中央のこぼれ球をパブロ・サラビアが押し込んで同点に追いついた。前半は1-1のまま終了した。

 後半に入ってもスペインのペースは変らず。57分にはF・トーレスが左サイドからクロスを上げると、中央のセサル・アスピリクエタが頭で合わせてゴール。アスピリクエタの代表初ゴールでスペインが逆転に成功した。反撃に出るクロアチアは67分、ヨシュコ・グヴァルディオールがエリア左から決定的なシュートを放ったが、これはGKウナイ・シモンの好セーブに阻まれた。

ピンチをしのいだスペインは77分、パウ・トーレスが自陣のFKでロングボールを送ると、抜け出したF・トーレスがエリア右で1人かわし、冷静に左足シュートを沈めて追加点を挙げた。だが、クロアチアは85分、ルカ・モドリッチがエリア右の深い位置に侵入して折り返すと、ゴール前の混戦をミスラフ・オルシッチが押し込み、意地のゴールで1点差に迫った。

 すると、終了間際にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム2分、オルシッチが左サイドからクロスを入れると、中央のマリオ・パシャリッチがヘディングシュートを叩き込み、土壇場でクロアチアが追いついた。

 試合はこのまま90分が終了し、延長戦に突入。スペインは100分、ダニ・オルモが右サイドからクロスを上げると、ファーサイドで受けたアルバロ・モラタが左足を振り抜き、ニアに突き刺して勝ち越しゴールを奪う。さらに103分、再びオルモが右サイドから折り返すと、中央で収めたミケル・オヤルサバルが左足シュートを沈めて大きな追加点を挙げた。

 試合はこのままタイムアップ。スペインが延長戦の末に激闘を制し、2大会ぶりのベスト8進出を果たした。惜しくも敗れたクロアチアは2大会連続のベスト16敗退となった。

 スペインは7月2日に行われる準々決勝でフランス対スイスの勝者と対戦する。

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